DEI Promise

Diversity, Equity and Inclusion Promise について

わたしたちは、旅行が人々の生活を豊かにしてくれると強く信じています。日常の生活圏から境界線を越えて行く体験には、これまでの当たり前では想像もつかないような無数の価値観との出会いが待っています。自分自身が外へ飛び出し、マイノリティの立場になることで、初めて感じられることがたくさんあるのです。また、国内旅行であっても、普段の環境から離れた土地に足を運ぶことで、新たな文化や気づきと遭遇する機会が数多くあります。

わたしたちは、事業を通じて斬新な旅行体験を生み出し、多様な人々・文化・価値観との接点を創出していきたいと考えています。そのためには、このDEIプロミスを組織の核心に据え、事業やプロダクトの設計、そして組織づくりに反映させることが不可欠だと考えています。創業時からこのダイバーシティに関するプロミスを制定してきたのは、そのためです。

ここで重要なのは、これらを単なる「ポリシー(方針)」ではなく、「プロミス(約束)」として定めていることです。強い意思を持って互いに約束し合うことで、より効果的に機能すると考えているからです。どのような状況下でも決して破られてはならない、極めて重要な誓約として、このような表現を採用しました。

DEIとは、「Diversity(多様性)」「Equity(公平性)」「Inclusion(包括性)」から構成される概念です。これは、企業が多様性を担保し、公平性を保ちながら、互いを受け入れ合う環境を構築することで、各個人の能力を最大限に引き出し、事業で生み出す価値や企業価値を高めることを目指す考え方です。

わたしたちが大切にしたいと考えているDiversity、Equity、Inclusionについて、以下のように定義しています。

1. Diversity(多様性)

全ての人が、強さや弱さ、マイノリティやマジョリティとなる要素を必ず持っているという認識から始まります。性別、年齢、育った環境、得意分野、好みや苦手なこと、さらには何らかのハンディキャップの有無など、様々な要素が含まれます。これらの多層的な要素が重なり合って、一人一人のユニークな存在が形作られています。実際のところ、これらの特性に強みも弱みもなく、ただの個性に過ぎないのですが、現実社会では様々な困難に直面している人々がいるのも事実です。このような多様な価値観の中で我々が生きているということを深く理解すること、これこそがDiversityの本質です。

2. Equity(公平性)

多様性を受け入れたうえで、一人一人が自身の能力を十分に発揮するには、その個人に適した環境を整えることが不可欠です。Equityとは、個々の属性に応じた適切な支援を行い、誰もが公平に機会を掴めるチャンスを提供するという考え方です。例えば、性別や人種などの理由で、スタートラインから遠ざけられている人々がいるという現実を認識し、対処する必要があります。能力やスキルを公正に評価せず、単に「自分と異なる」という理由で排除したり、機会を奪うことは決して許されません。組織として公平・公正さを維持し、誰もが持つ多様な能力やスキルを最大限に発揮できる環境を整えることで、唯一無二の組織が形成され、より優れたプロダクトの創出につながると確信しています。

3. Inclusion(包括性)

人は生まれた時から、意識的であれ無意識的であれ、常にダイバーシティに富んだ環境に身を置いてきました。しかし、これまでの社会では、差異を区別するために様々な境界線が引かれてきました。これらの線の中には必要なものもありますが、現代においては不要な線が多く存在することは明らかです。さらに問題なのは、この線を多くの人々が無自覚のうちに引いてしまっていることです。この無自覚なバイアスこそが、多くの問題の根源となっています。わたしたちは、このバイアスを互いに意識し合い、不要な境界線を透明にしていく努力が必要だと考えています。そして、境界線の存在に気づいたならば、その向こう側にある価値観をリスペクトし、受け入れていくことが何よりも重要です。これこそがInclusionの本質であり、真の意味での受容性を実現する鍵となるのです。

これらをまとめると、「AだからBできない」という考え方を可能な限り減らし、克服していきたいというのが、わたしたちの根本的な理念です。

例えば:

  • 同性だから結婚できない
  • 女性だから幹部になれない
  • 障害者だから旅行ができない
  • 外国人だから就業できない
  • 高齢だから転職できない
  • 若者だから挑戦できない

といった固定観念や制限を見直し、より柔軟で包括的な考え方を育んでいくことを目指しています。わたしたちの全てのプロジェクト、意思決定、福利厚生や制度などは、まだ道半ばではあるもののこのプロミスを守りながら動かしています。なぜなら、このプロミスを軽視してしまえば、誰かの犠牲の上に組織が成り立ってしまう危険性があります。

そのため、組織全体で日々これら3つのDEIを意識し、自由で責任あるチームを実現するために、当社の全メンバーはこれらのプロミスを遵守しながら、経営戦略、組織マネジメント、サービス運営などを行っていくことを約束します。

今後のわたしたちのサービスや組織づくりにご注目いただければ幸いです。

Diversity,  Equity and Inclusion Promise / Reiwa Travel, Inc.
2024/9/1 v2.0制定

株式会社令和トラベル